タイ王太后の棺、王宮に到着 国民が沿道で別れ告げる

【タイ】10月24日に93歳で死去したシリキット王太后の棺が10月26日夕方、王宮に移送された。沿道には数千人の国民が詰めかけ、深い敬意と感謝を込めて別れを告げた。

  棺は午後4時26分、バンコク都内チュラーロンコーン病院を出発。国王夫妻をはじめとする王室の家族らが同行し、およそ10キロの道のりを王宮まで進んだ。棺を載せたのは、かつてラマ9世(プミポン前国王)が公務で使用し、2016年の前国王の葬送にも使われたフォルクスワーゲン製専用車だった。

  沿道には黒い服を着た国民、軍、警察、医療関係者らが並んだ。多くの国民が王太后の肖像を胸に抱き、あるいは頭上に掲げて別れを惜しんだ。棺が午後5時5分に到着した王宮では、タイ伝統の沐浴の儀と葬儀が営まれた。

  27日からは王宮で、午前8時半から午後4時まで一般弔問が可能となる。

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写真:SMART Soldiers Strong ARMYフェイスブックより

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