【タイ・豪州】タイ警察は6月16日、バンコク東隣サムット・プラーカーン県バーンプリー郡で家宅捜索を行い、オーストラリア人をはじめとする欧米人計13人を逮捕した。タイを拠点とし、オーストラリア国民を狙った証券詐欺を繰り返していたという。
タイ警察はオーストラリア連邦警察から情報を提供されて捜査を開始。バーンプリー郡内の評価額7000万バーツ、月額家賃12万バーツの高級住宅に、オーストラリア人らが潜んでいることを突き止めた。
逮捕されたのはオーストラリア人5人、英国人6人、カナダ人1人、南アフリカ人1人の計13人の男(30~58)。オーストラリア国民に対し、1~3年間で年7~10%の固定利回りを約束する証券詐欺(ボイラールーム詐欺)を繰り返し、だまし取った金を仮想通貨で洗浄していたもよう。リーダー格のオーストラリア人(54)と英国人(56)はインドネシアで同様の犯罪で摘発され、2024年初めにタイに逃れてきたという。
男らはさまざまなビザを取得していたが、オーバーステイはいなかった。詐欺の仕事はオーストラリア時間に合わせ、毎朝5時に始めていたという。報酬は月3000豪ドルで、成功に応じて2.5%のコミッションが上乗せされていた。
写真:POLICE News Varieties