タイのデング熱患者、前年比5倍増 バンコクでも2700人感染

【タイ】タイ保健省は26日、年初から5月13日までに国内で報告があったデング熱、重症型のデング出血熱とデングショック症候群の患者数が1万5399人と前年同期の5倍以上に上るとして、注意を呼びかけた。死者は13人だった。

 感染率が高い上位5県は北部ナーン県、ターク県、東部トラート県、ジャンタブリ県、南部チュムポン県。バンコク都でも2739人が感染し、1人が死亡した。

 デング熱はデングウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する。一度かかると免疫ができるが、異なる型のデングウイルスに感染した場合は再発症する。デング熱を媒介する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)の活動時間は夜明け少し前から日暮れまでの間、特に朝と夕方だが、室内にいる蚊は夜間でも刺すことがある。予防接種や予防薬はなく、蚊に刺されないことが唯一の予防方法。

 感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は通常3~7日。症状は急激な発熱(38~40度)、頭痛、関節痛、筋肉痛など。特効薬はなく、一般的に対症療法が行われる。発熱は3~5日間継続し、解熱とともにかゆみをともなった発疹が胸部や四肢に広がることがある。食欲不振、全身倦怠感は1、2週間続く。血小板が減少した例では、鼻出血、歯肉からの出血、生理出血の過多が起きることがある。通常、1、2週間で回復し、後遺症をともなうことはほとんどない。

 特別な治療を行わなくても重症に至らない場合が多く、死亡率は1%以下といわれる。ただし、時折、重症型のデング出血熱になることがある。デング出血熱は口や鼻などの粘膜からの出血をともない、死亡率の低いデング熱と異なり、通常でも10%前後、適切な治療を受けない場合は40~50%が死亡するといわれる。デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測できない。

 

ボウフラの駆除(写真提供、タイ保健省)

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