タイで仏教寺院最多の県は東北部コラート、廃寺最多の県は北部チェンマイ

【タイ】タイ字紙カーオソットが、タイ王国立法機関リポジトリ(LIRT)の資料情報として、タイで仏教寺院が最も多い県は東北部ナコーン・ラーチャシーマー(通称コラート)県だと報じた。これまでに廃止された寺院(廃寺)が最も多い県は北部チェンマイ県だとしている。

 いずれも現時点で最新とされる2023年12月30日の数字で、タイ全土の寺院は計4万3563院。寺院が多い県は以下のとおりで、東北部が圧倒的に多い。

1)東北部ナコーン・ラーチャシーマー県:2216院
2)東北部ウボーン・ラーチャターニー県:1929院
3)東北部ローイエット県:1687院
4)東北部ウドーン・ターニー県:1594院
5)東北部コーンケーン県:1589院
6)北部チェンマイ県:1486院
7)東北部シーサケット県:1416寺院
8)東北部マハー・サーラカーム県:1135院
9)東北部ブリーラム県:1123院
10)東北部チャイヤプーム県1111院

 廃寺が多い県は以下のとおり。

1)北部チェンマイ県:924院
2)中部アユッタヤー(アユタヤ)県:501院
3)北部スコータイ県:342院
4)南部ナコーン・シータマラート県:331院
5)北部ラムプーン県:272寺院

 ラムプーン県はチェンマイ県に接しており、成立した王朝など歴史は異なるものの、現代仏教としてはほとんど同一地域とみなされる。

 宗派別では、主流の「マハーニカイ派」が3万8934院、一般的にラマ4世が創設したと説明される「タンマユット派」が4588院、中国仏教の流れを汲む「チーンニカイ派」が16院、中国やベトナムからの大乗仏教の流れを汲む「アナムニカーイ(安南宗)派」が25院。また、王室寺院はマハーニカイ派が248院、タンマユット派が63院。

 僧侶数は以下のとおり。

比丘(プラビク)
2021年:20万7875人(方)
2022年:25万1616人(方)
2023年:25万6219人(方)

沙弥(サーマネーン)
2021年:3万3493人(方)
2022年:3万6952人(方)
2023年:3万3924人(方)

 比丘の増加は時期的にコロナ禍が影響したと思われる。

写真:newsclip

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