【タイ】バンコク都庁(BMA)は7月18日、日本の株式会社ウェザーニューズとの提携で「降雨予測システム」を開発したと発表した。3時間前に降雨を予測、大雨や洪水などのリスクを軽減して災害管理能力を高めていくとしている。
ウェザーニューズが開発した、高速での3次元観測が可能な小型気象レーダー「XバンドEAGLEレーダー」を設置。レーダーで得られたデータを人工知能(AI)で分析して予報精度を向上させ、フェイスブックやウェブサイトで天気予報として公開していく。将来的には、タイ気象庁や大学などと協力して6時間前からの予測が可能なシステムを構築する計画で、情報はバンコク都とウェザーニューズ間で交換され、相互で役立てていくという。
現在すでに、予備的な気象観測機器の設置を完了。来年には使用にあたってのトレーニングが開始され、BMAに正式納入されるという。
同プロジェクトは、バンコクの災害管理の効率化を目指して2023年3月に締結されたMOUに含まれるプロジェクトで、MOU有効期間の3年内に実現できる見込み。
システムを視察するチャチャート・シッティパン・バンコク都知事
写真:いずれもバンコク都庁(BMA)