【タイ】タイ警察は東部チョンブリー県バーンラムン郡で2月8日、他人の倉庫を勝手に開けて保管されていた商品をネットで販売していた男(29)を逮捕した。450万バーツ(2000万円相当)の売り上げがあったと見られる。
男は2024年中頃、職を探しに地方からパタヤー市にやって来たものの、大した仕事が見つからず道端や廃墟ビルなどでの野宿を続いていた。12月頃、入口が開けられる倉庫を発見して寝泊まりを始め、保管されていた商品をSNSで売ることを思いついた。
商品のほとんどが有名ブランドの高級自転車のフレームで4万バーツほどの価値があったが、男はそれを知らずに1000バーツの値段を付けていた。SNSの投稿を見た何人かの客が、あまりの安さにチャットなどで問い合わせ。男は「実物を倉庫で確認できる」と返答し、店主のふりをしての商売を始めた。何人かの客は複数のフレームを買っていったという。
本来のオーナー(68)が今年1月30日、倉庫を見に行って商品のほとんどがなくなっていることに気づき、慌てて警察に通報。勝手に売っていた男はその頃には、自転車フレームの最後の60点を持ち去り、中部ナコーン・パトム県内のアパートに引っ越していた。警察は、高級自転車フレームがSNSで破格の値段で売られていることを発見、客のふりをして男に接触して逮捕にこぎつけた。
男は自転車フレームのほか、倉庫にあった空調機、冷蔵庫、電線なども売り払って大金を手に入れ、生活費や薬物購入に充てていた。本来の倉庫のオーナーは、自転車フレームを買っていった客に返却を求めているという。
写真:POLICE News Varieties