中国人俳優がタイ入国後に行方不明、タイ・ミャンマー国境の犯罪拠点に連れ去りか

【タイ・中国】タイの各メディアが中国での報道を引用して伝えるところによると、中国の俳優シンシン(星星、本名:王星、31)さんが1月3日タイに入国した後、行方が分からなくなっている。バンコクからミャンマー国境までの足取りはつかめているとされ、シンシンさんは国境を超えてすぐのミャンマー側の犯罪拠点に連れ去られた可能性があると報じられている。

 シンシンさんの交際相手が中国メディアに語ったところによると、シンシンさんは12月下旬にSNS上でドラマ撮影出演のオーディションに応募して合格、1月3日早朝にスワンナプーム空港に到着して、スタッフと名乗る人物たちと共に車で北部ターク県メーソート郡まで移動した。チャットアプリで、メーソートまでの足取りはつかめているが、以降の連絡が途絶えているという。

 メーソートからは、国境となるムーイ川の向こうのミャンマー・ミャワディーに、いくつかの大きな建物が見える。グーグルマップ上では「カジノ」や「(中国語での)大学」といったピンが立てられているが、いずれもサイバー犯罪、ネット詐欺、特殊詐欺の拠点と噂されている。そこで働かされる人は日本でいう闇バイトに応募してやってきた外国人が多く、日本の個人ブログの投稿では「日本人女性が薬漬けにされて売春を強要されている」という話が加えられている。被害者はたいてい、スワンナプーム空港で拘束状態となり、タイ国内を陸路で移動してメーソートまで連れて行かれるという。

 「犯罪拠点というのは都市伝説」という見方も多いが、2024年11月には「ミャンマーのオンライン詐欺拠点から外国人39人が自力で脱出してタイ国内に逃げのびた」という大手通信社のニュースが世界的に報じられた。翌12月には「14カ国の在タイ大使館が自国民保護の協力をタイに要請している」といった記事をタイ地元紙が掲載している。

 シンシンさんの事件に関してはすでに、在タイ中国大使館、在チェンマイ中国総領事館、在ミャンマー中国大使館が調査に乗り出しているという。メーソートの地元警察も捜査を開始、「正規で国境を通過した形跡は見られない。『シンシンさんが車に乗り込むのを見かけた。強制された感じではなかった』という目撃情報は得た」と発表した。

 ミャンマー・ミャワディーに関してはまた、12月にコレラが発生して100人以上が感染しているというニュースが流れ、ターク県にも緊急対策本部を設置された。

タイの各メディアが中国の報道記事から引用しているシンシンさんの写真

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