【タイ】中部ロッブリー県ロッブリー市の旧市街の近くに建てられたポーカーオトン・サル保護センターで11月16日、檻(おり)が壊れておよそ200匹のサルが飛び出し、隣接するターヒン警察署の敷地になだれ込んだ。センターの檻は、長い間サルに揺らされて強度が落ちていたという。
サルたちは警察署のほか、道路に出たり周辺の民家敷地に入り込んだりと四方八方に散っていったが、40匹ほどがしばらくして空腹のためセンターに戻ってきたという。行政職員が捕獲中だが、全てを連れ戻すには数日かかるとした。
ロッブリー市の旧市街には2500匹とも3000匹ともいわれるサルがいて、観光名所となっている反面、人間が生活しづらくなっており、ゴーストタウン化も進んでいる。界隈には複数の軍事基地があり、その建設によって大量のサルが居場所を追われて町中に出てきたという説がある。
サルで知られた遺跡と、住人が去っていった建物。いずれもロッブリー旧市街。 写真:newsclip