【タイ】「ジ・アイコン・グループ(The iCon Group)」による一連の投資詐欺を巡り、支援団体の代表(47)が被害者への返金を自ら着服していた容疑で、11月16日に逮捕された。
支援団体は「Online Network Promotion Coordination Centre」で、ジ・アイコン・グループだけで89件の返金要求を行っていた。警察は、被害者への返金として払われた1000万バーツ(4400万円相当)のうち、代表を務めていた容疑者が20%を着服していたと見ている。容疑者自身も直販ビジネスのベテランで、オンラインビジネス被害者の支援に長けていたという。
ジ・アイコン・グループは、個人レベルの購入者を「代理店」と命名して数年前から健康食品や美容食品を大々的に販売したものの、約束した支援を行わず買わせたきりにしていた。購入者は商品が高価であることや競争相手が多いことなどから上手く売ることができなかった。今年後半になって被害者の声がメディアなどで取り上げられて騒ぎが大きくなり、ことの重大さが知られるようになった。