日本のeMotion Fleet、タイ鉄鋼大手SSIと車両テレマティクス実証へ 脱炭素化に向け協力

【タイ】日本の商用EV導入支援企業eMotion Fleet株式会社(本社:東京都品川区)は、タイの鉄鋼大手Sahaviriya Steel Industries PLC(SSI)と、車両運行にテレマティクスを導入する実証事業を行うことで合意した。両社は10月6日付で覚書を締結し、11月末までの期間で実施する。

 対象となるのはSSIが提供する15台の車両で、内訳はディーゼルトラック11台、電動化改造トラック1台、建設車両3台。eMotion Fleetはカナダ製のテレマティクス機器「GEOTAB」とクラウド型管理システムを導入し、走行距離や速度、燃料使用量、アイドリング時間などのデータを収集する。分析結果を基に、安全性や燃費効率の改善策を提案し、CO2排出削減の効果を検証する。

 SSIは東南アジア最大の熱延鋼板メーカーで、1994年設立。タイ国内で年産400万トン規模の工場を運営している。物流における脱炭素化は製造業にとって喫緊の課題であり、今回の取り組みはその一環と位置づけられる。

 eMotion Fleetは、商用EVの導入や事業拠点の脱炭素化をワンストップで支援する企業。ドイツの物流大手に2万3000台、日本国内の物流企業に500台の商用EV導入を手がけた経験を持つ。今回の実証をきっかけに、タイ国内の物流企業に対しても電動化や低炭素化の支援を広げていく方針だ。

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