タイの灯籠流しで「パン製はやめて」 バンコク都庁が要請

【タイ】バンコク都庁が、ローイ・クラトン(灯籠流し)で食用パンで作られたクラトン(灯籠)を流さないよう要請している。今年のローイ・クラトンは11月15日。

 ローイ・クラトンでは川、運河、池などに多くの灯籠が流されてそのまま大量のゴミと化し、行政による掃除が追いつかないなど、環境破壊の一つとして問題視されている。そのため、水の生き物たちの食べ物となるようパンを利用した灯籠が登場、「多少なりとも環境保全を」という工夫がなされた。

 しかし最近になって、バンコク都庁が「パンは本当に環境にやさしいのか」と疑問を呈し、「パンは腐って水質をより悪化させる。プラスチック製の方がまだ安全」というコメントを発表、パン製クラトンを流さないよう要請し始めた。

 パン製クラトンは禁止されておらず、あくまでもバンコク都庁からの協力要請にとどまっている。また、地方ではバンコクほどの問題提起には至っていない。一方、今年のローイ・クラトンは、タイ文化省などがタイのソフトパワーの一つとして積極的にアピール、例年以上の盛り上がりが期待されている。

パン製のクラトン(灯籠) 写真:newsclip

 

 

 

 

 

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