タイ・マレーシアにも国境の壁? クランタン州政府が提言

【タイ・マレーシア】タイの各メディアがマレーシアからの報道として伝えるところによると、タイ深南部と国境を接するマレーシア・クランタン州の政府が、国境の壁の建設を連邦政府に提言すると明らかにした。100キロ規模の壁を想定しているという。

 建設の目的は、治安維持、国境をまたいだ犯罪の防止、洪水の予防などとしている。クランタン州はタイのナラーティワート県と接しており、国境線のほとんどがスンガイコーロック川に沿っている。クランタン州西側のペラ州とタイ側ヤラー県との国境の一部にはすでに、国境の壁が設けられている。

 タイ南部国境三県と呼ばれるパッターニー(パタニー)、ヤラー、ナラーティワートの各県と隣接するソンクラー県の一部では、分離独立を大義名分とするテロが長く続いている。同地域は土地柄、タイ系住民よりマレー系住民がはるかに多く、タイ・マレーシアの二重国籍者が国境をまたいで移動、テロに関与するケースが少なくないと見られる。そのため、タイ政府はクランタン州政府に対して、常に取り締まりを要請している。

 クランタン州政府は、国境沿いは私有地が多く接収には困難が伴うことを認めている。しかし、国境の壁建設という構想は同州警察からも寄せられたとし、連邦政府への提言を決めた。

国境通過地点が整備されていなかった頃の、タイ・マレーシア国境を成すスンガイコーロック川(画像内一部修正) 写真:newsclip

 

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