【タイ】運輸省は、タイ国民を対象にバンコク都市鉄道の運賃を17〜45バーツに抑える新制度について、2026年12月に政府公式電子決済アプリ「パオタン(เป๋าตัง)」で登録を、2027年1月1日に運用をそれぞれ開始する方針を示した。
同制度では、利用者は乗車時に通常運賃を全額支払い、乗車後に上限運賃との差額がパオタンを通じて払い戻される仕組みを採用する。政府が差額分を負担するため、民間鉄道事業者の運賃収入や既存の契約条件には影響しないとしている。運輸省は運賃補填の58億バーツ(270億円相当)の財源を中央予算から確保する方針で、11月初旬までに閣議承認を目指す。
パオタンの登録にはタイ国民IDカード番号が必要で、外国人は対象外。ただ、運輸省はクルンタイ銀行と協力し、現在高架鉄道(BTS)などで利用されているラビットカードも制度対象とするよう調整を進めている。現在、外国人を含む70万人の利用者が毎日ラビットカードを使用しており、新たな決済方式への円滑な移行を図る。
運輸省によると、グリーンライン(BTS)では当面、EMV対応改札機の設置が一部の専用改札口に限られる見通しで、主要駅で混雑が発生する可能性がある。このため、登録済みラビットカードによる利用を認めることで、利用者の利便性を確保する考え。
ラビットカードで運賃補助を受けられるのは、グリーンライン、ゴールドライン、イエローライン、ピンクラインの4路線に限られる見込み。ブルーラインやパープルラインなどほかの路線に乗り継ぐ場合は、運賃補助を受けるためにEMVカードで改札を通過する必要がある。
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