バンコク・スワンナプーム空港近くのICD、渋滞・混乱・老朽化の抜本的問題の解決へ

【タイ】ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相は9月4日、バンコク東側ラートクラバン区の内陸コンテナ基地(ICD)およびロムクラオ貨物ターミナルを視察した。長年放置されてきた出入口の渋滞、交通動線の混乱、施設の老朽化、貨物積み替えの非効率など「一体的に解消すべき課題」と指摘し、改善を指示した。

 ICDは、スワンナプーム空港北部6〜7キロに位置する、鉄道と道路を組み合わせて東部チョンブリー県のレームチャバン深海港に貨物を送る国内最大級の物流拠点。ICDに近接するロムクラオ貨物ターミナルは、大型トラックの待機・積み替え拠点で、敷地225ライ(1ライ=1600平方メートル)に倉庫や事務所を備えるが、利用率は7割前後にとどまる。ピパット副首相はそれぞれの現場で、道路整備、安全管理、入退場システムの改善、収益管理の見直しを指示し、民間ターミナルと競争できる水準への引き上げを求めた。

 ICD周辺ではチョンブリー方面に向かう車両がUターンを強いられて渋滞を招いており、現在国道7号線(M7高速道路、モーターウェー)への直結ランプの建設が進んでいる。完成後は車両通過の処理能力が930台/時から1194台/時に向上すると見込まれる。

 鉄道輸送は増加傾向にあり、ICD〜レームチャバン港間は2024年度の38万6763TEUから2028年度は49万805TEUに拡大。ICD開業以来の累計は3396万2824TEUに達し、鉄道は1061万2940TEUを処理した。ピパット副首相は、設備・運行・港湾連携の強化を求め、長年停滞してきたICDの官民連携事業(PPP)方式による再整備を早期に決着させるよう要請した。

ピパット副首相

写真:タイ首相府

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