バンコクのコンドミニアム市場、第1四半期も底堅く推移 高級物件と実需が支え

【タイ】不動産コンサルタント会社コリアーズ・タイランドの情報としてタイのメディアが報じるところによると、2026年第1四半期のバンコクのコンドミニアム(分譲マンション)市場は、価格競争や大量供給が続く中でも、高級物件と実需(バリュー重視)双方の需要に支えられ、底堅さを示した。第1四半期にバンコクで新規供給されたコンドミニアムは9480戸で、前年同期比42.6%増となった。複数の大型プロジェクトが4500戸超を一気に供給したことが主因。

 新規供給が増えた一方、吸収率は比較的安定しており、第1四半期のテイクアップ率は67.8%と前期比0.42ポイント上昇した。新規物件が一定程度市場に吸収されていることを示しているという。需要が最も強いのは高級・上位セグメントで、特に都心の一等地に立地する物件や、競合に比べて価格面で魅力のあるプロジェクトが好調だった。複数の高級物件では、発売直後から国内外の購入者による堅調な販売が確認された。

 バンコクのコンドミニアム市場では、高級物件が中心業務地区(CBD)外に広がる傾向もみられる。CBDが依然として中心であるものの、都心外でもBTSやMRTなどの都市鉄道沿線を中心に高級プロジェクトが増えている。CBD外の高級物件供給(=100%)の内訳は、東側エリアが45%、北側エリアが38%、市縁辺部が16%、郊外が1%となっており、交通アクセスの良いエリアに供給が集中している。

 一方で、市場競争は依然として激しく、供給過多や経済不透明感から、デベロッパーは販売価格の引き上げが難しい状況が続いているという。コリアーズの推計では、バンコクの累計在庫は20万9954戸、販売済みは14万2325戸。過去の吸収率を基にすると、新規供給が年間1万5000戸以下に抑えられた場合でも、既存在庫の消化には6〜7年かかる見通し。2026年の新規供給の85%超は上場大手デベロッパーが占めており、資金力と市場対応力の差が鮮明になっている。

 コリアーズは、2026年の市場は引き続き競争が激しいと予測。デベロッパーは価格施策やターゲットを絞った販促、商品差別化を進めるとみられる。購入者の関心は、交通利便性が高く価格競争力のある物件に向かう一方、戦略的立地の高級物件は富裕層や外国人投資家の需要が続くとした。

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写真:newsclip

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