【更新:憲法裁、合憲と判断】タイ下院、緊急借入の勅令審議を延期 憲法裁の判断待ち

更新(7月9日):憲法裁判所は7月9日、賛成7対反対2で合憲とする判断を示した。「本令はエネルギー情勢に伴う緊急性に対応するためのものであり、憲法が定める発出要件に適合する」とした。

更新(6月25日):憲法裁判所は、政府が打ち出した総額4000億バーツの緊急借入の合憲性について、7月9日に判断を示す。午前9時から口頭陳述、合議、採決を行う。6月24日の会合で発表した。

【タイ】下院は、エネルギー危機による国民生活や経済への影響に対応するための借り入れを認める緊急勅令について、野党が違憲審査を申し立てたことを受け、審議を先送りした。借入額は4000億バーツ(2兆円相当)で、当初は5000億バーツと報じられていた。

 緊急勅令は公布と同時に法律と同等の効力を持つが、内閣は国会の次期会期で速やかに提出して承認を求める必要がある。しかし、野党議員135人が憲法裁判所への付託を求める請願を提出し、下院は勅令を議題に上程できない状況となった。 署名数は現議員数の5分の1以上で、憲法173条に基づく要件を満たしている。

 憲法裁は請願受理から60日以内に判断を示し、下院議長に通知しなければならない。憲法に適合しないと判断された場合、勅令は「初めから効力を持たなかった」とみなされる。違憲判断には、現在9人いる憲法裁判官の3分の2(6人)以上の賛成が必要となる。

 4000億バーツ借り入れの緊急勅令は5月5日に閣議で承認され、9日に官報で公布された。 財務省は2027年9月30日までに、バーツ建て・外貨建て、または債券発行などの手段で借入契約を締結できることになっている。

タイ政府、エネルギー危機対応で緊急借り入れへ 生活支援と脱炭素転換を同時推進
タイ政府が2.5兆円の緊急借入を検討 首相が財務規律と法的手続きの精査を指示

アヌティン首相 写真:FC Anutinフェイスブックより

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