東京センチュリー、タイで省エネ機器の導入実証へ 前川製作所と協業

【タイ】東京センチュリー(本社:東京都千代田区)は、タイで産業用冷凍冷蔵装置やヒートポンプを試験導入する事業が、経済産業省の令和6年度補正予算による「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模・FS事業)」に採択されたと発表した。代表事業者は東京センチュリーで、連結子会社のTISCO Tokyo Leasingとともに進める。

 事業では、産業用冷凍機メーカーの前川製作所(本社:東京都江東区)が製造する自然冷媒対応の冷凍冷蔵装置やヒートポンプを、タイ国内の日系・現地企業計5社に試験的に導入し、効果を検証する。導入に際してはTISCO Tokyo Leasingがリースを提供し、企業が初期投資を抑えながら最新の省エネ機器を利用できる仕組みを構築する。

 前川製作所は高効率自然冷媒冷凍機「ニュートン」、空気冷凍システム「パスカルエア」、ノンフロン熱風ヒートポンプ「エコシロッコ」、産業用水熱源ヒートポンプ「ユニモWW」などを提供。性能や環境負荷低減効果を現地市場で検証し、認知拡大を図る。

 両社は今後、商業化段階でも協力を続け、リースを通じた普及を促進する方針。タイ国内の省エネに貢献するとともに、装置の製造・輸出拡大を通じて日本国内の雇用創出にもつなげたい考えだ。

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