【タイ】タイ民間航空庁(CAAT)は5月12日、航空便の遅延および欠航に伴う、航空会社が負うべき乗客への補償が統一されると発表した。5月20日から実施される。
同決定はタイ民間航空局通知第101号に基づくもの。特に空港に到着済みの乗客に対し、補償の徹底が義務付けられる。
■ 国際線
▶ 2時間を超える遅延:
・遅延の時間帯に応じた無料の飲食物もしくは食事クーポンの提供
・電話やメールなどの無料通信手段の提供
▶5時間を超える遅延:
・遅延の時間帯に応じた無料の飲食物もしくは食事クーポンの提供
・電話やメールなどの無料通信手段の提供(以上、2時間を超える遅延と同様)
・発生日から14日以内の現金1500バーツもしくは同等額のバウチャー、マイレージ、類似サービスでの補償
・宿泊が必要な場合の宿泊施設と送迎の提供
・全額払い戻しもしくは運賃に相当するバウチャーや類似サービスの受け取りを前提とした、乗客によるキャンセルの選択肢の提供
▶ 10時間を超える遅延:
・遅延の時間帯に応じた無料の飲食物もしくは食事クーポンの提供
・電話やメールなどの無料通信手段の提供(以上、2時間、5時間を超える遅延と同様)
・発生日から14日以内の現金もしくは同等額のバウチャー、マイレージ、類似サービスでの補償
⇒航行距離1500キロ未満:2000バーツ
⇒航行距離1500~3500キロ:3500バーツ
⇒航行距離3501キロ以上:4500バーツ
・宿泊が必要な場合の宿泊施設と送迎の提供
・乗客の希望に応じた予定の目的地もしくは近隣都市への代替便の提供
・乗客が搭乗を断念した場合、航空運賃の全額払い戻しおよび上記の追加料金の現金もしくは同等額のバウチャー、マイレージ、類似サービスでの補償
▶欠航もしくは搭乗拒否の場合:
・10時間を超える遅延と同等の補償
⇒以下の場合は除外
・出発7日前までに通知した場合
・出発7日以内の通知でも当初の出発時刻から3時間以内に代替便が設定された場合
・航空会社が適切な措置を講じたにもかかわらず、予見不可能かつ不可抗力の事態により欠航となった場合
■国内線
▶ 5時間を超える遅延:
・現金1200バーツもしくは同等額のバウチャー、マイレージ、類似サービスでの補償(従来は600バーツ)
▶ 欠航の場合:
・現金1500バーツの補償もしくは同等額のバウチャー、マイレージ、類似サービスでの補償(従来は1200バーツ)
■ 機内での離陸までの待機時
・機内の適切な換気、温度調整、トイレ使用の許可、必要に応じた救急措置の義務
・離陸時刻が確定せず機内での待機が3時間を超える場合、安全上および航空管制上のリスクがない場合に限り、乗客が降機することを許可する義務