【タイ】ソーラウォン・ティエントーン観光スポーツ相は2月27日、タイに入国する外国人から1人当たり300バーツを徴収する「外国人入国料」を、早ければ今年後半に導入する見込みであることを明らかにした。詳細は詰まっていないながらも、先に発表したオンライン入国カード(TDAC、旧TM6)システムへの情報接続の作業は進んでいるという。TDAC制度は5月1日開始の予定。
外国人入国料は前政権時の2023年2月に閣議承認されたが、「多額ではないが外国人旅行者の心理に影響を与える可能性がある」(当時のスダーワン・ワンスパキットコーソン観光スポーツ相)とし、同年12月に無期延期が発表された。ソーラウォン観光スポーツ相は今回、「前政権は観光収益3兆バーツ(13兆円相当)達成を期待して導入を見送った」と異なる説明をし、「少額なので外国人からのイメージ低下にはつながらない」との判断を示した。今年の観光収益目標は2兆8000億バーツ。
陸海空のいずれの手段でも外国人入国料が課されるが、30~60日間は300バーツのみで複数回の入国が可能となる。ソーラウォン観光スポーツ相は、徴収額が少ない分、システムが複雑にならないよう構築を進めていると話した。