国際的な教育環境に身を投じ、個人がより尊重される開けた校風の中、自身の可能性を見つけて実力を伸ばし進路を見つめる、トレイル・インターナショナル・スクールの子どもたち。「日本人生徒に対するサポートの手厚さ」と「英語習得の確かさ」を誰もが実感していた。
学年順掲載、以下敬称略。同校では英国式カリキュラム採用で学年は1年生(日本の幼稚園年長)から13年生(日本の高3)
■インター校を選んだきっかけや理由は?
(西澤)タイ生まれのタイ育ちで、小中はバンコク日本人学校(泰日協会学校)に通っていました。日本の高校に進学という選択肢も当然ありましたが、インター校を経験しておきたいという気持ちも強く、何校か見学することになりました。
当校を選んだ理由は、キャンパスが開放的で勉強しやすい環境であり、日本人生徒に対するサポートが手厚く、英語の勉強もしっかりできると感じたからです。日本の大学への願書提出を考えており、受験に当たって英語の知識は必須です。
(町田)幼いころフランスに5年間滞在していて小4で帰国、中学受験のときに帰国生入試を活用して東京都内の中高一貫の男子校に入学しました。中3のときに父のタイ赴任が決まり、フランス滞在時に語学をしっかり学べなかった残念さもあって同行を希望、1年間の留学の予定で来タイとなりました。
留学先としてインター校2校を見学しました。当校を選んだ理由は、日本人の先生によるサポートがあること、決して大きくない学校である分、しっかりと勉強できそうな雰囲気だったという点です。高1の夏に留学を始めて1年経ったとき、日本の高校への復学を見込んでいたのですが、トレイルでそのまま勉学を継続したいという希望が強く、高校3年間を当校で過ごすことになりました。
(服部)3年前に来タイ、バンコク日本人学校に通える年齢ではあったのですが、最初からインター校を選びました。ただ、最初の1年間通っていたインター校はどうしても合わず、2年目でトレイルに変えたという経緯があります。
当校は友人の紹介によって知りました。ESL*がしっかりしている、日本人生徒に対するサポートが手厚い、少人数制であるといった点が好きになって、転校を決めました。
(山下)1年ほど前に来タイ、当初はバンコク日本人学校に通っていました。海外でしか得られない経験を、ということでインター校への進学を決め、中学卒業を待たずに昨年8月、高1としてトレイルに編入されました。
当校は日本人生徒に対するサポートが手厚い、という評価を複数の方から聞いていました。見学に訪れた際もていねいに対応してくださったので、編入を希望しました。
(飛嶋)父の赴任に合わせての来タイで、1年半になります。日本にいたころは英語が不得意だったので、せっかくの海外生活で英語を学びたいという気持ちがあり、当初からインター校を希望しました。
トレイルへの編入は、父の判断によるものです。学校から説明を受けた際、雰囲気の良さ、先生たちの熱心さ、授業の充実さ、特にESLでの英語習得の確実さ、キャンティーンなど校内の清潔さなどを感じた、と言っていました。
ESL(English as a Second Language)はメインクラスで授業を受けるための英語を習得するクラス
■学校生活の楽しさや充実さは?
(西澤)日本の学校と比較して1クラス当たりの生徒数が少ない、少人数制だという点が嬉しかったです。苦手だったり難しかったりする内容があったとしても、先生とのコミュニケーションが確実に取れるため、理解できないまま授業が進んでいく、という心配はありません。
(町田)生徒数が多くないことから、学年を超えた友人関係を構築することができました。幼稚園から高校まで、たくさんの先輩、後輩、小さな子どもたちと知り合えてうれしかったです。
(服部)級友や先輩と話ができる休み時間や放課後が好きです。コロナ対策もあって学年によって休み時間がずれているため、先輩たちと会える機会が少ないのですが、放課後なら会話もできて勉強を教えてもらったりもできるので楽しいです。
(山下)日本にいたころは苦手だった体育が好きになりました。体育の授業はいつもの級友にとどまらず、ほかのクラスの友人と一緒に受けるので、学級を越えた交友関係が深まります。
(飛嶋)毎日いろいろなことを学んで身に付けることができて、そのたびに自分が成長していることを実感しています。授業以外でも、例えばランチタイムのときでも、コロナ対策で設けられたパーテーション越しになってしまいますが、友人と話をしながら楽しく食事ができてうれしいです。ランチもとてもおいしく、タイ料理も好きです。
■好きな学科、頑張った学科、打ち込んできたアクティビティなどは?
(西澤)物理、化学、数学が好きで、がんばって勉強してきました。ほか、日本の学校ではあまり見られないであろう、コンピュータの仕組みやプログラミングなどを学ぶ「コンピュータサイエンス」も好きでした。
アクティビティはコロナ禍の影響もありましたが、中学まで野球をやっていたことから、当校に入学してからはソフトボールを続けてきました。アスレチック大会である「BISAC(バイサック)」*や日本でいう体育祭の「スポーツデー」への参加も思い出深いです。
バンコクインターナショナルスクールアスレチックカンファレンス(BISAC)
(町田)当校のESLは、入学の際に見学したもう1校のそれと比較して、時間をかけて確実に学べるという印象を受けました。もともと1年間の留学として考えていたので、英語中心の勉強はより希望にかなっていました。
3年間を通してみても、英語の勉強が好きでした。日本の大学への入学が決まりましたが、英語に関しては相当な知識が求められます。頑張って勉強し、しっかり学べたと実感しています。
アクティビティの一環として13年生のとき、当校内の小学生の勉強や学校生活を支援する生徒会*に参加しました。小さな子どもたちと接するのが好きで、いい思い出となりました。
高校最後の2年間の12、13年生は「シックスフォーム」と呼ばれる。上記の生徒会はシックスフォームの生徒から選ばれる。
(服部)物理と数学が好きです。同学年で物理を取っている女子は自分1人ですが、もともと計算が好きですし、日本にいたころはなかった科目なので、授業を楽しめています。先生の教え方も、とても良いと感じています。
アクティビティはコロナ禍もあってなかなかできずにいますが、学校以外の活動として「競技かるた」の会(タイ国日本人会クルンテープかるた会)に入会しています。日本にいるころから好きで、全百首を覚えていました。タイに来てからは決まり字で競技することが多くなってきて、もしかしたら忘れてしまっている首があるかも知れません。好きな首は貞信公による第26首です。
(山下)現在はESLでの英語の勉強がほとんどで、リスニングが苦手なので特にがんばっています。好きな科目は数学です。日本にいたころは嫌いだったのですが、つまずいていた部分がトレイルでやり直すことによって理解に至ることが多く、楽しさに気づくようになりました。
アクティビティはやはり、競技かるたの会に入会しています。小5の担任の先生がいつも授業の合間に百人一首を読んでいて、ハマってしまったという経緯です。競技としてのかるたを本格的に知るようになったのは、タイに来てからです。好きな首は、伊勢大輔による第61首です。
(飛嶋)英語が好きです。新しい文法を学んで、難しい単語を覚えて、ワークシートで良い結果が残せると、とてもうれしいです。授業で得た知識を友人とのコミュニケーションに活かせれば、交友関係がより深まります。
アクティビティはやはり学校外ですが、ラグビーをしていました。ラグビーブームもあって日本で5年間続けていて、タイでも1年やっていました。今はほかのスポーツを試してみたく、ラグビーは一休みしています。
■進路を踏まえてインター校を選んで正解だと思った点は?
(西澤)先のとおり、日本人生徒に対するサポートが手厚く、当校を選んで正解だったと思っています。日本の大学に関する情報が充実していて、進路を見極めやすかったです。
(町田)大学は、入試の際にTOEFLのスコアなど英語の知識により重きが置かれる国際教養学部を選びました。まさに当校のESLで最初の1年間、英語をしっかり習得したからこそ選択肢となり得た進路です。
(服部)日本の大学への進学を希望しています。帰国子女枠での受験になると思いますので、TOEFLやSATなどの点数が大切になってきます。良い結果を出せるための英語を、インター校に通っているからこそ習得できていると感じでいます。
(山下)進路は父の任期によるところが大きいのですが、タイ滞在をステップにさらなる国で勉強してみたい、という憧れがあります。そのためにも今のESLの授業はとても大切に思いますし、その後のメインクラスでもトレイルだからこその英国式カリキュラムで、しっかり学んでいきたいです。
(飛嶋)具体的な進路をまだ決められていません。タイにはもうしばらく暮らせる見込みですが、卒業までトレイルで勉強を続けていたいと思っています。どのような進路を選ぶことになっても、英語をしっかりと勉強していきます。
TRAILL INTERNATIONAL SCHOOL
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