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〈タイ業界事情〉タイの地で進化を続けるERPシステム-1
- 2017/3/26
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難波 孝次 氏 Managing Director BANGKOK TOKI SYSTEM CO., LTD.
オーダーメイド方式で要望にお応え
弊社は1998年にバンコクで設立。タイで事業展開されている日系企業を主な対象とし、自社開発のEPR(統合業務)パッケージシステムを用いた販売管理や生産管理など情報処理業務のサポートを行っている。自動車部品メーカー、商社、ロジスティック関連企業など、これまでの取引実績は60社を超える。
お客様のどんな要望にも確実に応えられる、業種や職種など垣根を超えた機動力・柔軟性を自負している。日本からシステムを持ち込むのではなく、ここタイで開発を行っているため、低コストでのご案内が可能だ。
弊社が提供しているERPパッケージシステムは、WEBブラウザ仕様。初期投資を低く抑えられるのが最大の特徴だ。端末側において特別なアプリケーションなどを必要とせず、ブラウザもインターネットエクスプローラーのみでなく、サファリ、クローム、さらには最新のエッジでも問題なくご使用いただける。
オフィスで使用するPCのみならず、タブレットやスマートフォン、バーコードリーダーが搭載されたハンディ端末など、さまざまな機器からアクセスが可能。クラウド方式をご選択いただければ社内インフラはそのまま。従来型の端末ライセンスも不要なため、システム導入における初期費用を抑えることができる仕組みとなっている。
「パッケージシステム」と名付けてはいるものの、お客様ごとの要望に応じたさまざまなカスタマイズが自由自在に可能。タイのお役所への源泉徴収税やTAX_INVOICEの電子データでの報告(E_INVOICE)といったタイ固有の業務管理はもとより、日本にある親会社との連携や取引先とのデータ共有化・連携など、あらゆる要望にオーダーメイドにて対応させていただいている。
実績データを生産設備から自動収集
弊社は当コラムで昨年、バーコード(QRコード)を活用した生産実績管理システムについて、紹介させていただいた。以降、昨年から今年にかけては同システムをさらに発展させた形の、「生産実績データを機械設備から直接取り込む」形の自動収集システムに関する案件をご依頼いただくケースが多くなってきた。
同システムのメリットはまず、生産実績数量が自動で生産管理システム内に取り込まれる点にある。すなわち、「データを手動で打ち込む手間が不要」となり、当然のことながら入力ミスとは無縁な作業が実現する。これはまた、データがリアルタイムに取り込まれることを意味する。
従来であればシステム内の在庫数は「入力作業までの間のタイムラグ」に引きずられた値であったが、自動収集システム導入後は「本来の意味でのリアルタイム」の在庫数値を把握することが可能となる。生産設備の仕様次第ではあるが、NG判定からNG数量およびNG要因などを自動で取り込み、品質管理システムに連携することも可能だ。
バーコードシステム活用による関連付け
自動収集システムを導入することによるメリットは多大なものとなる。ただ同システムを実現するためには、機械設備側から取り出す電子データとERPシステム内の生産管理データとを関連付ける必要がある。とはいっても従来の手作業と比べて、新たな手間がかかるわけではなく、自動収集システムではバーコードシステムを活用したデータの関連付けとなる。
具体的には、材料や半製品と一緒に移動する作業指示書に印刷されたバーコードを、機械作業前に自動もしくは手動によって読み込むといった作業だ。これによって、当該の設備で生産されている品目および作業指示番号までを関連付けることが可能となる。
生産管理システムに実績数量を取り込むと同時に、工場内にモニター画面を設置して同画面上に現在の生産予定とそれに対する実績の数値をリアルタイムに表示することも可能だ。
BANGKOK TOKI SYSTEM CO., LTD.
住所:333 Lao Peng Nguan Tower 1, 17th Floor, Unit B1, SoiChaypuang,
Viphavadi-Rangsit Road, Chomphol, Chatuchak, Bangkok 10900
電話:0-2618-8310-1 ファクス:0-2618-8312 Eメール:toki@ksc.th.com
ウェブサイト:www.bkktoki.com