日鉄エンジニアリング、CO2分離回収利用でサイアムセメントと協業

【タイ】日鉄エンジニアリングはタイおよび東南アジア周辺国のセメント工場の排ガスから二酸化炭素(CO2)を分離回収して利用する技術(CCU)の導入に向け、タイの大手複合企業サイアムセメント(SCC)グループと協業する。

1月12日、SCCグループのセメントメーカーであるSCGセメント、サイアムセメント(ゲンコイ)の2社と覚書を締結したと発表した。

タイのセメント産業は年間3000万トンの温室効果ガスを排出し、削減が急務となっている。今回の協業では、SCGのセメント工場に、日鉄エンジニアリングが開発した省エネ型CO2回収技術を導入し、排ガスから分離回収したCO2からメタネーション装置で合成メタンを製造、セメント工場内で石炭燃料の代替エネルギーとして利用する。日鉄エンジニアリングとSCGはこのCCUの適合性、普及可能性の調査およびビジネスモデルの検討について連携して取り組む。

SCCはセメント、化学、包装材などの事業を展開する。筆頭株主は33.6%出資するワチラロンコン・タイ国王。

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