タイ77景(3)スコータイ県(Sukhothai) タイ北部

 タイ民族の夜明けとされるスコータイ王朝(1238~1448年)。スコータイ歴史公園を中心に、200とも300ともいわれる遺跡が残る。「古代都市スコータイと周辺の古代都市群  文化遺産/1991」として、ユネスコの世界遺産に指定されている。

 雨期は木々や稲の鮮やかな緑に囲まれ、乾期は荒涼とした地にたたずむラテライトの遺跡は、日本人に「侘び寂び」を感じさせる。しかし廃墟となる前は、タイの典型的なきらびやかな寺院だった。

 シーインタラティット王からマハータンマラーチャー4世まで9代続いたとされる王は、第3代のラムカムヘン大王、第6代のリタイ王以外、実在が証明されていないという。そのラムカムヘン大王が遺したとされる碑文は2003年、ユネスコの「世界の記憶」に登録されたが、スコータイ時代に刻まれたという証拠はない。

 英国やフランスなどの列強諸国から領土喪失(植民地化)の脅威を受けていた19世紀、当時のラマ4世がタイの文明の高さを内外に誇示するため、碑文を捏造したものだともいわれる。スコータイ王朝は歴史的な事実というよりはむしろ、民族的な誇りによって語り継がれている。

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人口: 58万5,000人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:6,596平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから427キロ(タイ道路協会)
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