【タイ】タイのドリアン輸出量が今年に入り111万トンを超え、輸送費の上昇や競争激化にもかかわらず前年通年の実績を上回った。スパジー・スタムパン副首相兼商務相が明らかにした。
商務省によると、今年1月1日から8月4日までに輸出したドリアンは111万655.92トン、コンテナ数は6万8044本で、輸出額は1270億バーツ(6000億円相当)超に達した。2025年の輸出量は97万9045トン、輸出額は1250億バーツだった。今年の生産量は前年比33%増の200万トンの見通し。
スパジー副首相は、「税関手続きの簡素化、鉄道活用などの輸送改善、東北部ノーンカーイ県のラオス国境の利用拡大など物流の選択肢を増やし、事前計画に沿った調整が効率よく進んだことが輸出増につながった」と説明。国際紛争に伴う海上輸送費の上昇や周辺諸国との競争が強まる中でも、タイはドリアン輸出の勢いを維持できたとした。
商務省は、国内外を問わず需要を上回る供給が発生した際の価格下落を抑えるため、加工品の開発も促進している。また、ドリアンの外皮を有機肥料に転換し、廃棄物削減にも取り組んでいる。
現在は南部産ドリアンが収穫を終えて70~80%がすでに市場に出回っている。商務省はシーズン終了まで国内販売と輸出を支援し、南部産およそ30万トンの流通を目指す。すでに20万トン以上を処理し、価格の安定に寄与しているという。
スパジー副首相は、「長期的には、市場主導の生産体制、果実の収穫カレンダー、加工の拡充、余剰分の有効活用を通じた体系的な強化が必要だ」と述べている。
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