【タイ】バンコク民事裁判所(ミンブリー)が、タイ国内でのネスカフェ商品の製造、販売、輸入など全業務の差し止めを命じたネスレ(タイ)を巡る問題で、タイ知的財産・国際取引中央裁判所が「ネスレ(タイ)がタイにおけるネスカフェ商標の使用権を有する唯一の事業体」とし、独占権を認める判断を示した。これにより、同社によるネスカフェ商品の販売再開が可能になったという。4月13日にタイの複数メディアが報じた。
知的財産裁判所の判断は、11日にはネスレ側に伝えられたという。翌12日、「ネスレ・プロフェッショナル・タイランド」が小売業者などの取引業者に対し、販売を再開する旨の書簡を送付、13日にメディアが報じるに至った。
差し止めを命じた民事裁判所では4月17日に審理が予定されている。ネスレ側は書簡の中で「即時再開」と表現しており、民事裁判所の判断を待っての業務再開か否かは不明。