バンコクのビアホール火災 出口の管理不備が焦点に

【タイ】バンコク都内のビアホール「Rong Beer Na Ladprao」で7月12日に発生した火災について、警察は店舗出口の表示、配置、維持管理に問題がなかったかを重点的に調べている。店内は濃い煙と炎で視界が奪われ、客が方向感覚を失って逃げ遅れたとみられる。

 建物は平屋の長方形で、正面に2カ所の出入口(door)、裏手に2カ所の出口(exit)が設けられていた。裏手の出口の1カ所はトイレ付近にあり、多くの遺体がこの周辺で見つかった。

 火災によって店内が停電となり、客が誤ってトイレ側の扉に向かって外に出られず閉じ込められた可能性がある。警察は「この出口が施錠されていたか確認している。もし閉まっていたのであれば重大な過失」としている。

 裏手のもう1カ所の出口は厨房側にあり、火災の熱で出口表示や照明が溶け落ち、ドアノブも失われていた。ノブが火災で破損したのか、もともと壊れていたのかも調べている。

 さらに、出口付近には幅1メートルほどの通路があったが、ロッカーや棚が置かれて通行幅が狭まり、1人しか通れない状態だったという。警察は、「避難経路を塞ぐ備品の配置は、緊急時への備えが不十分だったことを示す」と指摘している。

 チャトゥチャック区事務所は13日、焼損した店舗を30日間閉鎖する命令を掲示した。都庁の専門家が建物構造の安全性を調査し、今後の使用の可否を判断する。

●【更新:死者27人、負傷者71人】バンコク都内のビアホールで深夜の火災 27人死亡、63人負傷

写真:バンコク都庁(BMA)

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