タイの3空港を結ぶ高速鉄道計画、事業契約打ち切りの可能性も

【タイ】スワンナプーム、ドーンムアン、ウタパオの3空港を結ぶ高速鉄道計画の事業契約が、継続か否かの岐路に立たされている。タイ国鉄(SRT)が東部経済回廊事務局(EECO)を通して提出した修正案を政府が未だ承認しておらず、SRTは「修正が認められなければ契約が打ち切られる可能性がある」と警告している。

 SRT、EECO、事業を受託したCPグループ主導のアジア・エラ・ワン社が先週協議し、民間側(アジア・エラ・ワン)が「契約が改訂されない限り、官民連携(PPP)方式の事業を継続できない」と伝えてきたという。契約打ち切りの回避策として、東部経済回廊政策委員会(EECPC)理事会が原則承認し、司法当局の審査を受けた契約修正案を内閣に送付して最終承認を得るという方法がある。同理事会が修正案を拒否した場合は契約が終了となり、SRTとアジア・エラ・ワンが終了条件を協議する。

 コロナ禍と景気後退で旅客予測が大幅に下方修正された結果、金融機関が事業の収益性に疑念を抱き、融資に慎重になっているという。これによってアジア・エラ・ワンは事業を進めるための資金調達が困難となっている。当初は2026年7月に契約を締結し、その後5年半にわたる建設と試運転を経て、2032年の営業開始を目指すとしていた。

 SRTは今後、契約管理委員会と監督委員会で両案を検討し、2カ月以内にEECPC理事会に勧告を提出する予定。契約が打ち切りとなった場合、SRTは鉄道サービスを既存の東線で維持しなければならなくなる。

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パッタヤー駅完成予想図 画像:We are CPホームページより

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