【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は6月22日、「官民合同経済問題解決委員会」の今年最初の会合を主宰した。民間3団体との5月の協議で示された複数の提案を同委員会に付託し、その枠組み内で実行計画の策定、目標設定、進捗管理を進めていく。
同提案は、1)新たな産業基盤の構築、2)中小企業・地域経済の振興、3)人材育成とイノベーション、4)行政手続きの効率化――の4分野に整理された。民間側からは、短期での課題解決、制度的な障壁の解消、長期的な競争力強化を求める声が上がったという。
政府は、農業・食品加工、次世代自動車、スマートエレクトロニクス、医療・ヘルスケア、観光、小売・商業、クリエーティブ産業の7分野を強化する「Reinvent Thailand」政策を推進している。これらの産業には27万3000社以上が関わり、1190万人を雇用、全産業の66%の収入を生み出している。「未来の産業」「未来のビジネス」「未来の都市」「未来の労働力」の4本柱の政策で競争力を高め、12年以内に「高所得国」入りを目指す。財政規律と経済の安定維持を前提に、経済成長率3%超、国際競争力ランキング20位以内を目標に掲げている。
会合ではまた、1)新規投資の促進、2)貿易・観光・地域経済の強化、3)人材・技術開発、4)ビジネス環境整備――の4分野で戦略的な推進枠組みを承認し、成果目標(OKR)と指標を設定した。首相は「4つの分野の小委員会に具体的な任務を付与し、実行段階に進む体制が整った。成功には官民双方の協力が不可欠」と述べ、継続的な進捗管理を指示した。
小委員会は、「新規投資促進分野」(議長:エークニティ・ニティタンプラパート副首相兼財務相)、「貿易・観光・地域経済分野」(議長:スパジー・スタムパン副首相兼商務相)、「人材・技術開発分野」(議長:ヨッチャナン・ウォンサワット副首相兼高等教育科学研究革新相)、「ビジネス環境整備分野」(議長:パコーン・ニラプラパン:副首相)が設置される。
アヌティン首相は、「タイの競争力は改善傾向にあり、スピードを維持すれば目標は手の届く範囲にある。国際社会からの信頼も高まっており、政府は立ち止まらない」と述べた。
写真:タイ首相府

























