【タイ】政府は6月22日、持続可能な開発と公共医療サービスの質向上を両立させる取り組みとして、全国の病院に太陽光発電設備を導入する「グリーン病院」プロジェクトを開始した。保健省と地方電力公社(PEA)が協力し、まず25病院で屋上型太陽光発電(ソーラールーフトップ)を設置する。
政府は再生可能エネルギーの活用を通じて運営コストを削減し、エネルギー効率を高めるとともに、温室効果ガス削減目標の達成を目指す。今回の導入により、年間7200トンの二酸化炭素排出を削減し、電力費を5500万バーツ(2億7000万円相当)節約できる見込み。
パッタナー・プロームパット保健相は、病院を環境に配慮した医療機関へ転換する「Net Zero MOPH」政策を推進していると説明。2050年までにカーボンニュートラルとネットゼロを達成する国家目標に沿い、エネルギー管理の効率化と排出削減を進める方針を示した。保健省管轄の病院は現在、24時間体制で運営されているため電力消費が多く、前年度の電気代は総額56億バーツに上ったという。
グリーン病院プロジェクトは、PEAが設計、設置、保守を一貫して管理することで、安全性と費用対効果を確保する。「公共機関への太陽光導入は財政負担ではなく、国民に実益をもたらす投資である」としている。
政府は今後、同プロジェクトを全国の保健省管轄病院に拡大し、公共医療分野でのクリーンエネルギー利用を促進。国の脱炭素化とネットゼロ目標の実現を具体的に進める。
























