バンコク・スワンナプーム空港で日本人の男逮捕 特殊詐欺組織の指示役か

【タイ】タイ警察オンライン詐欺対策センター(ACSC)は6月8日、日本の暴力団組織に関係するとみられる日本人の男(31)をバンコクのスワンナプーム空港で逮捕したと発表した。タイでは「ヤクザのスガワラ・タカフミ」、日本では「菅原孝文」と報じられている。

 男は日本の警察当局から手配されており、タイ入国管理法に基づく「社会に危険を及ぼすおそれのある者」として入国禁止対象にも該当していた。警察は事前に私服警官を空港に配置し、逃亡を警戒していた。

 6月7日午後6時半ごろ、男がマレーシア航空のチェックインカウンターに現れ、マレーシア行きの便に搭乗しようとしていたところを逮捕された。チェックイン締め切り数分前の到着で、第三国への逃亡を図っていたとみられる。

 ACSCが日本での捜査として発表したところによると、男が率いていたとされる特殊詐欺組織は、音声ガイダンスを使ってNTTを名乗り、「携帯電話の通信サービスが停止する」と偽って被害者を誘導。その後、警官や検察官になりすました者が「口座が犯罪組織の資金洗浄に使われている」と脅し、指定口座への送金を迫っていた。

 さらに、偽の求人広告で日本人求職者を勧誘してプノンペンにおびき寄せ、パスポートを取り上げて詐欺拠点で働かせるなど、人身取引にも関与していた疑いがある。2024年に少なくとも40件の犯行を行い、およそ2億バーツ(10億円相当) をだまし取ったとされる。

 バンコクでは6月6日に、カンボジアを拠点とする特殊詐欺集団の日本人リーダーとされる男(39)が、都内の日本人在住者が多いトーンロー界隈で拘束されたばかり。

●カンボジア詐欺拠点の日本人リーダー、バンコクで逮捕

写真:POLICE News Varieties

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