【タイ】スパマート・イサラパクディ首相府相は6月1日、バンコク都内アソーク界隈で在バンコク日本人(52)が配車アプリ「Bolt」の運転手に途中で降ろされ暴行を受けた事件について、消費者保護局(OCPB)に緊急対応を指示した。OCPBはアプリ運営会社を呼び出し、運転手の審査体制や処分の仕組みを確認する。
事件は5月28日、アソーク交差点付近で発生した。これまでの報道によると、飲食店経営者とされる日本人男性は、Boltで予約した配車の車内で運賃を巡る口論となり、運転手に途中で降ろされた後に殴られて負傷した。通行人やバイクタクシーが助けに入ったことで運転手は暴行を止めて逃走。日本人男性は周囲の人に付き添われ、管轄のトーンロー警察署に被害届を出した。
スパマート首相府相は、「外国人もタイ人と同様に、消費者保護法に基づく保護対象であり、利用者は安全に目的地へ到着する権利を持つ」と説明。運転手は乗客を目的地まで送る義務があり、途中で降ろしたり暴行したりすることは重大な権利侵害に当たると述べた。
OCPBは6月5日にアプリ運営会社を呼び出し、運転手の審査体制や処分の仕組みを確認する。さらに6月12日には同様の事業者およそ13社を集め、統一的な監督基準を協議する予定。「運転手をシステムから排除するだけでは不十分。プラットフォーム自体が安全確保と補償に責任を負うべき」としている。
また、警察には逃走した運転手の捜索と刑事手続き、運輸省陸運局には車両と免許の管理、デジタル経済社会省電子取引開発庁にはデジタルプラットフォームの監督を、それぞれ要請。被害者には法的助言と支援を行う。
スパマート首相府相は、現場で外国人を助けたタイ国民に対し、「タイ人の善意が国のイメージを守った」と謝意を示した。
消費者からの苦情・通報はOCPBホットライン「1166」、OCPB Connectアプリなどへの連絡が可能。外国人は観光警察(ツーリストポリス)のホットライン「1155」に通報できる。
























