【タイ】政府は、エボラ出血熱の感染拡大を受け、流行地域からの入国者に対する検疫を強化している。5月20日付けの官報でコンゴ民主共和国とウガンダを「危険な感染症流行地域」として指定、21日に発効した。
ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官によると、今回の指定は世界保健機関(WHO)がエボラ出血熱の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」と宣言したことに基づくもの。両国では多数の感染者と死者が確認され、国境を越えた感染拡大の恐れがあるという。
政府は関係機関に対し、監視体制の強化と情報共有を指示。保健省疾病管理局は、感染リスク国からの入国者に対する検査を強化し、空港などの国際出入国地点で体温測定、症状確認、渡航歴の聞き取りを実施する。外国人は「Thailand Digital Arrival Card(TDAC)」、タイ国民は「Thai Health Pass」で事前登録を行い、入国後21日間の健康観察を受ける必要がある。
タイ民間航空庁(CAAT)も保健省および各航空会社と連携し、航空分野での感染症対策を強化。主な措置として、1)搭乗前の保健情報の周知、2)出発地での乗客の健康確認と登録情報の照合、3)疾病管理担当者への情報提供による迅速な追跡体制の構築――の3項目を挙げている。関係機関は、機内や入国後に症状が確認された場合の対応訓練も実施しており、迅速かつ効率的な危機管理体制の確立を図る。
























