タイ国内でエボラ感染確認されず 政府は警戒継続を強調

【タイ】保健省健康サービス支援局(DMS)は5月18日、世界保健機関(WHO)がコンゴ民主共和国東部および隣国ウガンダで発生したエボラ出血熱を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言したことを受け、タイ国内でも警戒態勢を維持していると発表した。現在のところ、国内では確認されていない。

 同局はWHOの指針に基づき、タイでも疾病監視システムを強化しているが、「タイ国内でエボラ感染は確認されていない」と説明。国民には信頼できる公的機関の情報に基づいて冷静に対応するよう呼びかけた。

 エボラ出血熱は、感染者の血液や体液(唾液、嘔吐物、排泄物など)との直接接触で感染する重篤なウイルス性疾患で、患者や遺体を扱う家族、医療従事者などで感染が広がりやすい。新型コロナウイルスや麻疹のように空気感染するわけではなく、隔離や接触者追跡、感染管理を徹底することで封じ込めが可能とされる。

 初期症状は高熱、倦怠感、筋肉痛、吐き気、嘔吐など一般的な病気と似ているが、重症化すると異常出血を伴うことがある。適切な治療を受けなければ致死率は高い。

 治療は主に輸液や循環管理、ショック対策などの支持療法が中心で、厳格な感染予防措置が必要となる。一部の治療薬は特定のエボラ株に効果が確認されており、海外ではワクチンも導入されている。

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