タイ政府がA型肝炎の感染増加に警戒 夏期に入り前年比2倍に

【タイ】政府は4月20日、タイでは夏期に入ってA型肝炎の感染者が増加、前年同期比2倍に達しているとして注意を呼びかけた。夏期は気温が上昇する3月ごろから雨が本格的に降り始めるまでの5月ごろとされ、集団感染が起きやすいとされる。

 疾病監視システムで確認された患者は、中部および東部地域に集中し、バンコク都、東部チョンブリー県、ラヨーン県、チャンタブリー県などで増加が目立つ。清潔でない飲食物を介して感染するウイルス性で、主に「糞口感染」により広がる。加熱不十分な食品や衛生管理の不十分な飲料水・氷が原因となることが多い。初期症状は発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気などで、進行すると黄疸や濃い色の尿がみられる。無症状のまま他人に感染させる例もある。

 潜伏期間は平均28日と長く、多くの患者が感染源を特定できないほか、発症前から他者に感染させる可能性があるため、流行の封じ込めが難しいという。特に複数の店舗や屋台で食事をする機会が多い地域では、感染拡大のリスクが高まる。

 政府は保健当局に対し、積極的な感染者の把握やクラスター発生の監視、食品・飲料水の衛生管理の徹底を指示し、早期段階での封じ込めを図る。国民に対しては、■十分に加熱した食品を食べる、■清潔な飲料水を選ぶ、■衛生状態に不安のある氷や食品を避ける、■食事前の手洗いを徹底する、といった基本的な予防策を呼びかけている。

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