【タイ】タイの民間航空会社バンコク・エアウェイズは、単通路型機材2機の追加導入を中止したと発表した。タイ〜カンボジア間の旅客需要が伸び悩んでいることが主な要因。ただ、保有機材数を2019年と同水準の40機まで増やす計画は維持する方針だ。
ピティポン・プラサートトーンオーソット社長によると、タイとカンボジアの外交関係の悪化に伴い、同社のカンボジア路線の旅客需要が低迷。これを受けて今期の繁忙期に予定されていた単通路型機2機の追加導入を見送ったことで、会社全体の運航計画に支障が生じるという。
今年末時点での保有機材数は、23機となる見通し。現在運用中のターボプロップ機ATR72型10機については、同型の新機材への更新を継続する方針で、今後5年以内に保有機材数をコロナ禍以前の水準だった40機に戻す計画だ。
同社は今年、総座席数570万席のうち430万人の旅客輸送を目標としており、上半期で既に200万人を確保済み。9月から12月にかけての予約状況は前年同期比4%増で、特にサムイ島路線は前年同期比7%増と堅調で、国内外の旅客需要を支えている。一方、そのほかの国際線は3%減となっている。
通年の収益は、観光消費の鈍化により前年を下回る見通しだという。