【タイ・米国】ピチャイ・ジュンハワーチラ副首相兼財務相を代表とする、相互関税の交渉のために渡米した「タイチーム」は4月22日、交渉自体が延長されたことを明らかにした。予定では同日(タイ時間で23日)に実施されるはずだった。
ペートーンターン・チナワット首相が22日に語ったところによると、米国はタイに対し「重要な問題点の見直し」を迫ったという。今後の交渉のために、米国からの輸入枠の拡大とタイからの農産物輸出を検討しているが、新たな日程は決まっていないという。
ピチャイ副首相は、「主要国がどのような戦術で交渉に臨むかを見極める必要がある」と述べると共に、「実務レベルの協議は続いている」と説明した。「急ぐのはよくないが、遅くても良くない」と、今後の交渉を不安視するような言葉も付け加えた。
米国がタイに課した関税は36%。タイ商務省貿易政策戦略事務局(TPSO)によると、タイは米国にとって11番目の貿易赤字相手国。