タイの災害警報システムは「開発中」だった 7月には完成か

【タイ】タイ首相府が4月1日に発表したところによると、日本の「Jアラート」や「緊急速報メール」に相当する「セルブロードキャストシステム(CBS)」が今年7月には利用可能となる見込みだ。それまでは、クラウド技術やインターネットプロトコルを活用した、「仮想セルブロードキャストシステム(VCBS)」で対応していく。

 現在の災害警報の手順では、気象庁からの情報を内務省災害防止対策局(DDPM)が1時間かけて分析する必要がある。CBS導入までは、分析作業を最短化し、VCBSでただちにメッセージを発信できるようにする。

 タイ国内のAndroidシステムおよそ7000万台の番号には、DDPMがメッセージを直接送信、iOSシステムおよそ5000万台の番号にはSMSで送信される見込み。アップル社とは新たな連携が必要になるという。

 CBSでは、警報は通信事業者の基地局から発信される。今回のような地震のみならず台風や洪水などの災害でも、音声アラートのSMSを迅速に受け取ることができるようになるという。

 タイ政府はCBSに関して2024年7月、タイ語、英語、日本語など計5カ国語で開発することを発表、2025年内の完成を目指すとしていた。3月28日に発生した地震でも、ペートーンターン・チナワット首相が政府内の緊急会議で、「警報はなぜ発信されなかったのか」と、災害警報システムの不備を指摘していた。

写真:タイ首相府

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