【タイ】タイ警察は3月26日、バンコク、中部ロッブリー県、東部チョンブリー県、同プラーチーンブリー県などの退役軍人病院、関連施設、容疑者宅など17カ所を捜索、薬の横流しなどの容疑で女性大佐(退役、59)や女性医師らを逮捕したと発表した。10人以上が関与、被害総額は8000万バーツ(3億6000万円相当)にのぼる。
リーダー役とされる女性大佐は、ロッブリー県内の退役軍人病院で2018年以降、軍人、退役軍人、その家族などが無料で薬を受け取れる福祉制度を悪用してねずみ講を構築。患者に薬を受け取らせて本来の薬代の10%をコミッションとして払い、各チームリーダーには1500バーツを上乗せしていた。複数の女性医師も関与。横流しする薬を確保するため、過剰・不正診断を元に処方箋を出していた。
被害総額8000万バーツのうち、4000万バーツは女性大佐の個人口座に蓄えられていたという。