更新:容疑者は逮捕された後に保釈が認められて帰宅、21日に自室で死亡しているのが見つかった。首に5、6センチほどの傷があり、警察は自殺と他殺の両方の可能性があるとしている。
【タイ】東北部ナコーン・ラーチャシーマー県ナコーン・ラーチャシーマー市内のデパート駐車場で3月18日、地元警察がドイツ人の男(41)を歯科医院への家宅侵入、器物損壊、医師暴行の疑いで逮捕した。ドイツ人は逮捕状に記された氏名が自分のものである以外、容疑を否定しているという。
ドイツ人は2024年11月30日以降、県内の少なくとも6カ所の歯科医院に乱入して機器を破壊、少なくとも2人の歯科医に暴行をふるっていた。最初の騒ぎの11月30日には、女性医師の頭を殴りつけて唇にかみつくなどした。医師はただちに被害届を提出したが、警察はドイツ人を2回呼び出したものの無視され、そのまま野放しにしていた。被害を受けた医師は未だ、仕事に復帰できていないという。
今年3月14日に起きた同様の騒ぎで、警察はようやく逮捕状を請求。17日に自分のニュースを観て逃げ出したドイツ人を翌18日、デパート駐車場に停めたピックアップトラックの荷台に座り込んでいるところを発見して逮捕した。
タイ人の妻が警察に語ったところによると、ドイツ人は精神疾患を患って母国で失職し、タイに移住してきた。通院や服薬治療などはせず、大麻を吸い続けていただけだったという。その妻も騒ぎに疲れて実家に戻ってしまった。警察は対応が遅れたことを被害者に謝罪して再発防止を約束したが、ナコーン・ラーチャシーマー県歯科協会は、今後も同様の事件が発生し得るとし、会員に注意を促した。
写真:ปักธงชัย 304 โคราช V2フェイスブックへの投稿