【タイ】今年は10月17日がタイの暦上の雨期明け(雨安居明け、オークパンサー)だが、今週以降も全国的に大雨と洪水が心配される。タイ気象庁によると16日から22日にかけて、バンコク首都圏の60%、中部の40%、北部の30%のそれぞれの地域で雷雨、東部の60%、南部の60%のそれぞれの地域で雷雨および大雨、東北部の20%の地域で雷雨および冷たい風が予想されている。
洪水は、北部チェンライ、メーホンソン、ナーン、ペチャブン、ピサヌローク、スコタイ、タークの7県、東北部ノンカイ、ルーイの2県、中部アントン、アユタヤの2県、東部プラチンブリ県の全国12県で被害が続いている。また、タイ地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)のウェブサイトによると、10月9~15日時点で全国45万ライ(約725平方キロメートル)の国土が冠水、6万8000戸の家屋が浸水の被害に遭っている。特に北部スコタイ県は、県内を流れるヨム川の上流にダムが建設されていないことから、被害が甚大とされる。