【タイ】バンコク都内のコンベンションセンター「クイーンシリキット・ナショナル・コンベンションセンター」で10月10日から、タイ最大級のブックフェア「BOOK EXPO THAILAND 2024」が開催されている。今年で29回目。タイ語を中心とした各種出版物、アニメ、キャラクターなどの850超のブースが出展されている。
タイの英字紙「ネーション」によると、男性同性愛「BoysLove(BL)」をテーマとしたブースが例年どおり人気を集めている。タイでは男性同性愛の小説、アニメ、ドラマを総称して「BL」や日本語の“やおい”からくる「Y(ワイ)」と呼ばれており、今回のブックエキスポでもBLをコンセプトとしたブースが注目されている。
日本では2020年、タイでテレビドラマ化された俳優のメータウィン・オーパッイアムカジョーン(ウィン)さんとワチラウィット・チワアリー(ブライト)さんが出演した「2gether」が人気を博し、日本人ファンを急増させた。
タイ国内の学校が中間試験後の休みということもあり、ブックエキスポの来場者は若者の割合が高い。その需要を狙ってか、BLのほか日本のアニメをテーマをとしたブースも多く、関係者の話では全体の30%ほどを占める。
今年のブックエキスポもBLの人気が取り沙汰されているが、本来は「死後の世界への読書」をテーマとしており、会場入り口には日本でいう幽霊やおばけを連想させる仕掛けがなされている。
ブックエキスポは20日まで開催、週末は特に混み合うとされる。