タイとつながる外国人 Mr. Tomas Mrena トーマス・ムレナさん

 トーマスさんはスロバキアのバンスカー・ビストリツァ出身。同地は首都のブラチスラバからおよそ200キロの同国中央部に位置する。海外へはオーストリア・ウィーンからの空路が便利だという。

 若い頃から世界40国ほどを旅行し、英国ロンドンでバーテンダーを1年半、カナダ・トロントでセールスマンを3年、豪州シドニーで英語教師を9年といった職に就くなど、多くの地で見聞を広めてきた。日本も関西地方を中心に2カ月ほど滞在したことがあるという。

 バンコクに居を構えたのは2022年9月、そろそろ2年となる。当初は旅行でタイを訪れ、民俗の興味深さと人々の良さに惹かれて、長期滞在を決めた。タイランド・プリビレッジ(旧タイランド・エリート)による最長20年のビザを取得している。

 普段は「The Bangkok Community Help Foundation(BCHF)」でボランティア活動に従事。週4日の日中は生活困窮者や低所得者向けの弁当を配布、毎週火曜日の夕方過ぎはクロントゥーイ区のボランティア施設での大人向け英語教室で教師を担当している。生徒は界隈の大人たちだが、小学生も姿も見られる。ほとんどが女性だ。

 「タイの人たちは語学の理解力が高いと思う。ただ、間違えることを気にしているのか、単に恥ずかしいだけなのか、自らの発言や会話は多くない。もっと積極性が必要だ」とトーマスさんは話す。彼はタイ語をかなりこなすが、教室内は英語のみだ。

 授業は簡単な英会話にとどまらず、文法の説明も含むなど、無料にもかかわらず内容が充実している。トーマスさんは、不正確な例文を提示して生徒たちに間違い探しをしてもらうなど、記憶に残るような教え方を工夫している。10人に満たない少人数なので、生徒とのやり取りはほとんどマン・ツー・マンだ。

 「長期ビザを取得しているし、できる限りタイにいたい。将来を共にする人との出会いがあればもちろん、積極的に付き合っていきたい」という。

授業は子供向け英語教室と同じ部屋で行われる

三単現など文法の勉強も取り入れられら授業

母と旅行でタイを訪れていたトーマスさんの姉も授業に参加

自己紹介するトーマスさんの母。誰もが普通に英語を話す

 

The Bangkok Community Help Foundation
(タイ内務省登録番号:KT 3169)
公式ウェブサイト:
https://bangkokcommunityhelp.org/
Facebook:
https://www.facebook.com/BkkCommunityHelp
X (Twitter):
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Instagram:
https://www.instagram.com/bangkokcommunityhelp

 

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