【タイ】タイ東北部ブリーラム県プッタイソン郡で8月19日、地元警察が16歳の少女を児童売春斡旋などの容疑で逮捕した。同級生の少女(16)に売春を強要、SNSを通じて仲介していたという。
警察はSNS上で売春斡旋のアカウントを発見し、調べを続けていた。客を装っておとり捜査を敢行し、容疑者を現行犯で逮捕したという。
容疑者の少女は、複数の同級生に売春を強要していたもよう。料金は1回1500バーツで、仲介料として1000バーツ、ときにはそれ以上をピンハネしていた。被害者の少女は200〜300バーツしか受け取れなかったこともあったという。
被害者の1人の少女は警察の取り調べに対し、容疑者に誘われて13歳で売春を始めたと供述。ホテルなどで客と会っていたが、料金は常に容疑者に支払われ、仲介料以外に食事代や買い物代としてさらに引かれることがあった。被害少女は、「生活費を稼ぐために誘いに乗った。祖母に迷惑をかけたくなかった」と話しているという。
警察は、容疑者を「16歳のポン引き少女」と呼んで厳しく非難。買春側を「変態おやじ」と呼び、今後の捜査で割り出していくと発表した。被害者の供述で、客の多くが中年から高齢だったことが分かっている。
一方、被害少女の家族には、タイ社会開発福祉省の県社会開発・人間安全保障事務局が金銭的な支援を検討していることを明らかにした。
写真:POLICE News Varieties