【日本、インドネシア】国際協力銀行(JBIC)は21日、インドネシアがカリマンタン島東部で建設を進める新首都「ヌサンタラ」の開発促進のための覚書をインドネシアのヌサンタラ首都庁と締結し、広島市で開催されたG7サミットで来日したジョコ・ウィドド・インドネシア大統領立ち会いのもと、覚書を交換した。
JBICは今後、日本の公的金融機関として、インドネシア政府、首都庁との関係を強化し、ヌサンタラ開発で日本企業の事業機会の創出やビジネス促進を金融面から支援する。
首都移転はジョコ大統領の目玉政策のひとつで、ジャワ島への人口や産業の一極集中の是正、首都ジャカルタの大気汚染や渋滞の改善などが狙い。移転費用は約4兆円を見込む。現地ではすでにインフラ工事が始まっているが、政府が次々に打ち出す投資奨励策にも関わらず、ヌサンタラへの外国資本の誘致は苦戦している。