【タイ】政府は、カンボジアとの国境紛争で甚大な被害を受けた東北部スリン県パノム・ドンラック郡のクメール遺跡「プラサート・タークワーイ」の修復と保存を進め、持続可能な歴史観光地として整備する方針だ。サービーダー・ナイセート文化相が明らかにした。
プラサート・タークワーイでは4月22日、カンボジアとの戦闘で命を落とした兵士を追悼する行事が催され、サービーダー文化相やアドゥン・ブンタムチャルン国防相らが参列した。献花、僧衣奉納、仏像の沐浴などが行われた。周辺20村から数百人の住民が参加し、伝統舞踊の奉納もあった。
両閣僚は遺跡および近隣の戦略拠点「350高地」を視察し、歴史遺産として持続的に保全するための計画について説明を受けた。アドゥン国防相は、道路、公共インフラ、通信環境など周辺整備を進める政府方針を強調した。
サービーダー文化相は、プラサート・タークワーイが文化的・歴史的に重要な遺跡であり、政府として修復と保存を重視していると説明。文化省芸術局はすでに修復計画を策定しており、予算案も提出済みで、2027年度に調査を開始する予定だとしている。
プラサート・タークワーイは国境線上に建つことからタイ・カンボジアの両軍が共同で管理していたが、2025年9月の戦闘でタイ軍が数十メートル後退したところをカンボジア軍がすかさず占拠。タイ軍が12月の戦闘で押し戻して奪還し、タイ国旗を掲げた。
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写真:タイ政府観光庁(TAT)スリン-シーサケート支局フェイスブックより


























