【タイ】タイ警察は3月28日、バンコク都内スクムビット通りソイ39の50階建てマンションで死体で見つかったタイ人女性(30)について、死因は薬物の過剰摂取の可能性があるという見方を示した。殺害されたという証拠は見つかっていないが、現場から立ち去った交際相手のシンガポール人男性(32)は滞在ビザが切れてオーバーステイの状態であり、死体発見の通報を怠ったことなどから、逮捕状を請求するとしている。
女性は3月25日午後6時半前、22階の自室で毛布とシーツにくるまれて死んでいるところを、連絡が取れずに心配して訪れた友人2人に発見された。防犯カメラの映像にマンションを出入りするシンガポール人の姿が映っており、詳しい事情を知っているとみて警察が行方を追っている。
警察のこれまでの発表によると、死体には打撲傷が残っているものの、暴行されたり争ったりした跡はなかった。殺害された可能性もあるが、薬物の過剰摂取が判明し、死因は心不全とみられている。警察は、「シンガポール人は女性が死んでしまったことにショックを受けて毛布をかぶせ、室内にいたことがばれないように身の回り品をかき集めて逃げていったかも知れない」と報告している。
2人の関係については、死体を発見した友人が、「口論が絶えずに暴力沙汰もあった」と話していた。また、数点のブランドバッグや高級腕時計がなくなっているとも報じられていた。