交通事故データを一元化、ビッグデータ活用で事故削減へ タイで新研究機関発足

【タイ】運輸省傘下の陸運局と国道局は2月4日、交通事故に関するデータを統合・活用するための協力協定を関係機関と締結し、交通事故データの研究・分析を担う新たな機関「Thailand Road Accident Data Analysis and Research (TRADAR)」を発足させた。ビッグデータを活用し、交通事故の発生要因を科学的に分析することで、持続的な事故削減を目指す。

 陸運局が提示する世界保健機関(WHO)の統計では、タイは人口10万人当たり25人が交通事故で死亡し、世界でも上位に位置している。タイ政府は国家交通安全計画に基づき、2030年までに死亡率を10万人当たり12人に引き下げる目標を掲げており、関係機関の連携強化が不可欠だとしている。

 陸運局は、運転免許制度の高度化や車両安全基準の国際化、祝祭期間中の事故防止キャンペーンなどに加え、事故原因を詳細に分析するための大規模データ基盤の整備を進めてきた。今回の協力は、各機関が保有する事故関連データを統合し、分析・研究に活用する戦略的な取り組みと位置付けられている。

 国道局は、国道網における事故統計、道路構造、交通量、速度に関するデータなどを提供し、科学的根拠に基づく安全対策の立案に貢献する。重複作業を減らし、行政資源を効率的に活用することで、道路利用者の安全向上につなげたいとした。

写真:タイ首相府

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