カンボジアのタイ越境攻撃、狙いは地雷を巡る批判回避 タイ国防省が指摘

【タイ】タイ国防省は12月8日夜、公式フェイスブックに声明を投稿し、カンボジアがタイを再び攻撃した理由を、地雷埋設の事実から国際社会の目をそらすためと発表した。カンボジア軍によってタイ領内に埋設された地雷をめぐっては、アセアン監視団が現地で証拠を収集し、オタワ条約会合に提示していた。

 会合は「対人地雷禁止条約第22回締約国会議」として12月1~5日、スイス・ジュネーブで開かれた。アセアン監視団が提示した証拠には、タイ領内に新たに敷設された地雷の位置図、最近の敷設作業の痕跡、ロシア(旧ソ連)製PMN-2対人地雷の存在、カンボジア軍の慣行と一致する配置パターンなどが含まれていた。カンボジアはこれらの指摘に対し、合理的な反論ができなかったという。

 国防省は、カンボジアによる再度の攻撃は「事実の領域から感情の領域に逃げ込む」試みであり、国際的な場で批判を受けるたびに「繰り返し用いる手法」だと説明。反撃を促すことによってタイを「侵略国」と改めて非難し、自らを「被害者」として同情を引こうとする魂胆だと非難した。

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12月8日の避難状況 写真:スリン県住民コミュニティ ชุมชนคนสุรินทร์ フェイスブックより

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