タイのペートーンターン前首相、プアタイ党党首を辞任 「党を救うため」

【タイ】ペートーンターン・チナワット前首相は10月22日午前、野党プアタイ党の党首を辞任すると発表した。党の立て直しを進めるための決断だという。

 辞任は書面で発表され、「本日、プアタイ党の刷新を本格的に始めるため、党首を辞任する決意をしました。10月7日に表明した通り、新たなビジョンと変革への勇気をもって国民のために取り組んでいきます」と説明した。また、「プアタイ党は国の主要政党の一つであり、早急に改革を進めなければならない。自由に、そして完全に再建できるよう、党首を退く」と強調した。その一方で、「辞任後もプアタイ党の一員であり、プアタイ・ファミリーの代表として新しい時代を築いていく」とし、党に留まる考えを示した。

 プアタイ党のソーラウォン・ティエントーン前観光スポーツ相は党本部で記者団に対し、「彼女は党を守るために身を引いた。将来、個人の問題が政治的に利用されることを防ぐ狙いもある」と語った。

 プアタイ党は前政権で連立与党を主導したが、ペートーンターン前首相とカンボジのフン・セン元首相の非公式電話会談の内容が公になって以降、支持率が急落。首相解任、政権交代、幹部や議員の離党という事態を続いた。

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写真:ペートーンターン前首相フェイスブックより

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