タイ最高裁、タクシン元首相の仮病問題で禁錮1年の実刑判決

【タイ】タイ最高裁判所は9月9日、タクシン・チナワット元首相(76)に対し、禁錮1年の実刑判決を言い渡した。タイのメディアは即日収監と報じている。

 判決では「緊急性のない病状を理由とした入院期間は刑期として換算できない」とされた。タクシン元首相はそのまま裁判所内に留まり、警察が身柄を確保する意向を示した。

 タクシン元首相は2006年9月以降、一時的な帰国を挟んで海外逃亡生活を続け、2023年8月に帰国。拘留初日の夜に警察総合病院に移送され、2024年2月に仮釈放されるまで14階のVIPルームで過ごし、通常の懲役刑を免れた。刑期は懲役8年との判決を受けていたが、後の恩赦により1年に減刑されている。

 入院の理由は「年齢と健康状態」だったが、「仮病」を疑う声が多く挙がり、今回の裁判にまで発展した。タイでは、入院先が14階だったことから、「14階事件」とも呼ばれる。

 9日の最高裁には早朝から、娘のペートーンターン前首相をはじめとする複数の側近が集まり、タクシン元首相に激励の言葉を送っていた。

「国外逃亡か」と騒がれたタクシン元首相、タイに帰国
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タクシン元首相の仮病問題 「政権維持に悪影響」を考える国民が6割

2025年8月に発表されたタクシン元首相と娘のペートーンターン前首相 写真:プアタイ党フェイスブックより

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